代表幹事
林 正博
代表幹事
清川 肇
代表幹事
吉田 真士
挨拶
福井経済同友会は、地域経済活性化と地域貢献に向け、昭和30年に創立以来地域に根ざした活動を続けてまいりました。
福井経済同友会
代表幹事 前田 征利
代表幹事 今村 善孝
我が国産業は
などにより、明るさが見えてきた。一方、地方では生産の空洞化や雇用環境の悪化などにより、いまだ不況から脱しきれていない状況にある。我々経済人は、こうした危機感を今一度再認識し、更なる意識改革が必要である。しかし、明るい兆しとして地元福井大学の4月からの独立行政法人化、地方への権限委譲など学と官においては自立に向けてフォローの風が吹き始めた。地方分権新時代を迎え、国から地方へと裁量権が拡大し、地域の知を結集して、自らの創意工夫で地域を変えていくことが出来るようになった。まさに我々は、産学官で知恵を出すことにより、地方を変える、活性化させる、企業を変える、絶好のチャンスを迎えているのである。
我々は、産学官の持てる力を結集しながら、「品格ある地域づくり」、「品格ある人づくり」、そして「チャレンジ福井の創造」に取り組んでいきたい。
地域の自立が叫ばれて久しいが、我々は豊かで活き活きとした、「品格のある地域づくり」をし、希望ある未来を次代に託す責務がある。そのためには、地域の経営資源である自然、歴史、風土、人、知財等を再構築し、新たな未来像を産学官で大いに議論して描かなければならない。
また、県内では新しい地域の枠組みづくりとして市町村合併が進められているが、我々は、市町村合併専門委員会を設置して、市町村が、行財政改革の進捗とともに、このような地域資源を活用した合併後の将来像をどのように描いていくのかを、道州制も含めて一緒に考えていきたい。
まちづくりについても、地域間競争、都市間競争に勝ち抜いていくためには、品格を重視することは勿論、にぎわいの創出による活性化を図り、地域経済再生の途としなければならない。
地域力の源泉は人であり、人づくりは地域社会の重要な課題である。「品格ある人づくり」には、公と私の区別は当然のこと、躾、道徳、礼儀が欠かせない。そして、このような社会生活のルールの基本を身につけさせるには、家庭教育が出発点であるが、その次の学校教育にも積極的に関わっていきたい。さらには、グローバル化が進む中で、語学教育、歴史教育を通じて国際人を創っていくことも求められている。
もとより、学校は教わるところでなく学ぶところである。そして21世紀は物の時代から心の時代と言われているが、我々は見えるものから、見えないもの、心に残るものへの投資が必要になってきた。
我々は、「正しいことが正しいという、当たり前の論理が通用する」そのような地域文化を創っていかなければならない。道元の『正法眼蔵』のなかに、「霧の中を歩めば、覚えざるに衣湿る」という言葉がある。優れた人との出会いが知らず知らずのうちに自らを成長させている意味を含んでおり、この言葉をよく理解したい。
地域社会が持続的且つ自立的に発展するには、新規創業や既存企業の新分野進出(第2の創業)による産業の振興が不可欠であり、地域経済を担う企業の活力に負うところが大きい。我々は、汗を出し、知恵を出し、リスクに向かって挑戦する社風づくりを推進し、そのような企業家スピリットを持った若者を育てていくべきである。
「チャレンジ福井の創造」をめざして、福井県経済社会活性化戦略会議が提言を出したが、我々も大いに支援をしていきたい。
今こそ、我々は、真の産学官で知恵を出し合い、地域経済活性化に全力を尽くすべきと考える。
そして、いつまでも学び続ける同友会、行動する同友会をめざしたい。
なお、本年度は他地域との連携を図るうえで第62回西日本経済同友会大会を招致したので、併せて取り組んでいく。