活動報告

福井大学産学官連携本部協力会

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「福井大学FUNTECフォーラム」

日 時 2021年2月4日(木) 15:00〜17:30
会 場 福井大学産学官連携本部からの
オンライン
参加者 92名

 今年度の福井大学FUNTECフォーラムは、新型コロナ感染症禍の開催となったため、福井大学産学官連携本部を発信拠点として、全てオンライン形式で開催した。
 当フォーラムはFukui University New Technology Forumの略で、今年度で第30回目を数えるが、福井大学と福井大学産学官連携本部協力会の共催で、共同研究の成功事例の発表の場として、更なる推進を図るために開催されている。

 第1部のシーズ発表会は、オンラインによる公表となり、2月4日(木)午前9時から翌2月5日(金)17時まで実施された。

 第2部の全体会議では、まず、文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 地域支援室長 氏原拓氏と経済産業省 近畿経済産業局 地域経済部 イノベーション推進室長の阿瀬太氏のお二方に来賓挨拶を頂いた。
 その後、福井大学産学官連携本部長の米沢教授から、活動の現状と今後の方向性などについて報告がなされたのに引き続いて、「“快適な社会をつくる”技術の土台」とのテーマでパネルディスカッションが行われた。

 最後に、オンラインによるフリートークタイムをつくったが、グループによっては、会話が弾み終了時刻を過ぎても会話がなかなか終了できない処もあるほど盛況であった。

第21回福井大学と福井大学産学官連携本部協力会とのトップ懇談会

日 時 2021年3月9日(火)
開催形式 リアル
(福井商工会議所ビル B1F
 コンベンションホール)
テーマ With コロナでの各々の取り組みについて
〜いのちを守る産業
参加者 91名(内協力会会員39名)

 「第21回福井大学と福井大学産学官連携本部協力会とのトップ懇談会」は、新型コロナ感染症がある程度落ち着いているのを見越し、福井商工会議所ビル地下1階のコンベンションホールで、リアル開催を実施した。
 今回のパネルディスカッションでは、新型コロナ感染症禍で産学官金がそれぞれどのように活動し、どのようなことを課題として感じたかなどを、福井大学産学官連携本部協力会の江守康昌会長(日華化学株式会社 代表取締役社長)がファシリテーターをしてディスカッションした。

パネラーは以下の通り。


[パネリスト]

上田 孝典 氏  (福井大学学長)
末信 一朗 氏  (福井大学理事副学長)
強力 真一 氏  (ふくい産業支援センター 常務理事)
山本 雅己 氏  (福井工業技術センター 所長)
林  正博 氏  (株式会社福井銀行 取締役兼代表執行役頭取)
清川  肇 氏  (清川メッキ工業株式会社 代表取締役社長)


 パネルディスカッションでは、林氏が口火を切り、「新型コロナ感染症禍でも産業界はしぶとく経営をしており、一時の急激な落ち込みから脱し、中には新製品商品を手掛ける企業も見られた。当初は資金支援から始まり、事業継続支援に移る中で、繊維業界、眼鏡業界やプラスチック成型業界などは布マスク、ガウン、アクリル板やフェイスシールド等手掛けて、売上を確保するなどが見られた。今後は環境、DX、CO2(脱炭素)等々をテーマに取り組む企業の応援をしていく」との福井県内企業の現状と課題について報告があった。
 清川社長からは、年間80回以上の出張がなくなり、時間ができたので、自分がこれまで手掛けたいと思っていた、日常業務を超えた新しいことを社長PTとして社員に取り組ませた。社員からの提案では、日常業務の延長線上になりがちだが、社長命令となると資金もつき、堂々と大胆にできるとのことで、中には楽しみなものもあるとのことであった。
 上田学長からは、福井大学が取組んだ新型コロナ禍のオンライン授業とその課題や利点を披露していただき、北陸の3大学でデータサイエンスに取り組む方針を披露した。
 福井県産業支援センターや工業技術センターの2020年度の取組についても紹介いただいたが、今後はコロナ前に戻ることはなく、全く新しいニューノーマルに適合していかなければならにとのことで一致した。