活動報告

定時総会・記念講演

平成22年度定時総会

日時 平成22年5月11日(火)14:00〜18:00
会場 ユアーズホテルフクイ 芙蓉の間
参加者 159名

 平成22年度定時総会は会員107名の出席のもと開催された。総会では、増田代表幹事の開会挨拶の後、恒例による新入会員のご紹介と挨拶、続いて、増田代表幹事が議長となり議事を審議した。まず、平成21年度事業報告、収支決算、その後、吉田会計幹事からの監査報告があり原案通りに承認された。そして、平成22年度事業計画の説明が行われ、「大交流時代を切り拓く 〜ニューFUKUIの創造〜」を掲げ、福井の歴史と文化を根底に、東アジアとの大交流時代に活路を拓き、原子力を活用した新たな価値創造に取り組んでいく事業計画が承認された。具体的な活動としては、関西・中京圏との広域連携と交流、原子力エネルギーの国際的な人材育成の拠点化、県内市町村の行財政改革の検証、県内の産業構造の転換の研究等である。続いて、平成22年度収支予算案、役員推薦案が承認された。
 引続きの記念講演会は来賓や会員企業の社員も聴講し、160名近くの参加者で大いに盛況であった。講演では、ダイキン工業株式会社代表取締役会長兼CEOで関西経済同友会の元代表幹事の井上礼之様より「アジアネットワーク時代の成長戦略」と題したお話を伺った。新興国が世界経済の成長を牽引する中で、アジアの成長を取り込むには、国に頼らず、地域がメガ・リージョン(広域経済圏)を形成することが必要である。メガ・リージョン形成には一定の規模が不可欠であり、関西と福井の広域連携が必要である。その取り組みの例として、
(1) 技術系の専門分野に特化した、世界に通用する国際大学を設立し、留学生や研究者を受入する (2) 環境モデル都市づくり (3) 敦賀港を海運の日本海側物流拠点としてハブ機能を持たす―などの考えを示した。今後の福井の将来ビジョンと成長戦略を考える上で非常に示唆のある内容であった。

 その後の交流パーティでは、旭福井県副知事を始め、牧野鯖江市長、奈良越前市長、下谷福井県立大学長、城野福井工業大学長、禿仁愛女子短期大学長や産学官の主だったご来賓の方々をお迎えし、交流と連携で大いに盛り上がった。