2025年度 事業計画
人口減少問題への挑戦
今の日本はたくさんの課題を抱えていますが、突き詰めていくと「人口減少対策」が最重要だと考えています。昨春、福井で開催した全国経済同友会セミナーでも人口減少をメインテーマに議論を交わし、経済界の責任が重いことを再認識しました。地方創生を実現することによる東京一極集中の是正が不可欠であり、そのためには我々企業経営者が意識を新たにしなければなりません。年代、性別、国籍を問わず活躍できる職場を提供し、若者の県外流出を抑え、出生数を改善させていくことが、地域経済活性化のための最優先課題だと考えています。
当会は人口減少問題を地域経営者が対処すべき命題として捉え、会員として何ができるか、その対策について研究し実行に移していきます。
福井県は県民のウェルビーイング向上に取り組んでいますが、我々は福井県の取り組みに参画するとともに、自社のウェルビーイング経営の実現のために何をすべきかについて研究します。社員が働きたくなる企業、女性が働きやすい企業を実現し、これらを発信することによって企業の魅力を高め、UIターン率の増加を実現していきたいと考えています。
更に会員企業の若手社員の成長意欲を高めるために、昨年から実施している若手社員の交流会を更にレベルアップして、社員の成長意欲を刺激していきます。加えて経営者も新しい視点やアイデアを吸収し、イノベーションの発芽につなげ、福井の活性化に寄与する活動を展開します。
また、福井県は多くの原子力発電所を抱え、エネルギー供給県としてエネルギー問題にあらためて関心を深めています。この状況下、昨年末に当会は、第7次エネルギー基本計画に対して、原子力発電所のリプレース・新増設計画を早期に具体化すること等を提言しました。低廉で安定的なエネルギーの確保のためのESGを意識した再生可能エネルギーの導入、省エネ対策などについて引き続き研究を重ね、県民が安心して暮らすことができる地域を目指していきます。
ESG: Environment(環境) Social(社会)Governance(ガバナンス(企業統治)を考慮した投資活動や経営・事業活動を指す
北陸新幹線の小浜京都ルートによる大阪への早期延伸についても積極的に取り組みます。関西北陸地域に限らず、日本全体への大きな経済波及効果が期待できますし、東南海地震発生の可能性がある中、国土軸のリダンダンシー(複線化・多元化)としても不可欠です。
30年前の阪神淡路大震災発災時に、名神高速道路や中国自動車道が不通になり、国道27号線が生命線になった教訓を生かさなければなりません。
昨年は東海地方の豪雨や保守用車両の事故によって東海道新幹線がたびたび運休し、北陸新幹線の有用性がクローズアップされました。関西経済界とのさらなる連携を模索し、延伸を積極的に支援することにより、地域経済及び日本経済の底上げに寄与していきたいと考えています。
委員会活動方針
交流促進委員会
下記の活動により、交流範囲の拡大に努め、地域の歴史と文化への理解を深めることによって積み重ねた見聞を会員(企業経営者)が経営に活用する等、意識変容のきっかけとなることを目指します。
会員相互の交流及び他地経済同友会や経済団体との交流促進
各種経済同友会大会への参加促進
新入会員増強の企画計画立案と管理運営
例会講演会の企画運営
HPの運営管理
三友会の運営管理
福井県の歴史と文化への理解活動
次世代イノベーション委員会
新入(入会3年以下)会員及び若手会員(50歳以下)を対象にした交流会を企画運営し、会員相互の交流と経済同友会活動への理解と積極的参加に務めます。イノベーションに取組む企業の訪問や視察等、交流を通じた学びの場の提供
人づくり委員会
教員の企業体験キャリア教育(福井県主催の教員の企業体験研修のサポート)
会員企業の若手社員相互の交流を通じた人材育成や社員の成長を助け、参加企業が人材の確保に繋げられるよう、それを発信する方法を研究します。
進学高等学校への講師派遣等によるキャリア教育の実施
その他キャリア教育に関する活動
ウェルビーイング経営委員会
国内外企業におけるDEIBに関わる取組を研究し、福井県内企業経営者が従業員の幸福度(ウェルビーイング)向上を実現できるよう、その手法や事例を発信します。
DEIB:Diversity(多様性)
Equity(公平性 一人ひとりのニーズや背景を配慮して適切なサポートを提供することを重視すること。違いを勘案せず、平等に機会を与える平等(Equality)ではない)
Inclusion(包摂性や受容性)
Belonging(帰属性、自分の居場所があるという感覚)
人口減少問題委員会
福井県の人口減少を抑えるために、我々企業経営者は何をすべきか、女性活躍、UIターン、少子化対策、外国人の定住と共生(留学生含む)など様々な観点から考え実現を目指します。更に人口減少に向かっていく、まちの在り方や企業経営を考えます
政策研究委員会
福井県の人口減少を抑えるために、我々企業経営者は何をすべきか、女性活躍、UIターン、少子化対策、外国人の定住と共生(留学生含む)など様々な観点から考え実現を目指します。更に人口減少に向かっていく、まちの在り方や企業経営を考えます。
エネルギー問題等、時宜に応じた課題について、他地同友会や専門家集団との交流を通じ、経営者の知見を活かした議論を展開し、積極的に情報発信します。
活動組織と運営
総会 | 5月23日(金) |
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例会 | 適時開催 |
常任幹事会 | 毎月開催 |
幹事会 | 適時開催 |
委員会 | 適時開催 |
委員会組織 |
交流促進委員会 次世代イノベーション委員会 人づくり委員会 ウェルビーイング経営委員会 人口減少問題委員会 政策研究委員会 |
交流活動
会員相互の交流活動
会員懇談会 | 2025年7月29日(月)予定 |
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来年を語る会 | 2025年12月開催予定 |
懇親ゴルフコンペ | 2025年11月開催予定 |
他経済同友会との交流活動
西日本経済同友会代表者会議 | 2025年7月17日(木) |
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全国経済同友会事務局長会議 | 2025年9月11日(木)12日(金) |
西日本経済同友会合同懇談会 | 2025年10月24日(金) |