代表幹事
林 正博
代表幹事
清川 肇
代表幹事
吉田 真士
挨拶
福井経済同友会は、地域経済活性化と地域貢献に向け、昭和30年に創立以来地域に根ざした活動を続けてまいりました。
我々は、平成20年度を迎えるにあたり、年頭所感に「産学官協育で築く福井の未来 〜企業づくり、地域づくりは人づくりから〜」を掲げ、企業の新たな価値創造、地域の自立のために産学官が共に手を携え、人づくりに取り組んでいくことを表明した。
少子化による人口減少と高齢化、都市と地方の格差拡大、地方自治体の財政難など、地域は多くの課題を抱え閉塞感も増してきている。加えて、年金問題に端を発した不安感が個人の将来の生活に大きな影を落としている。このような時代の潮流の中で誰もが手を拱いていては、地域は衰退するばかりである。
我々はこうした時代に立ち向かい、将来に夢が持てる、希望に溢れた地域社会を実現しなければならない。そのために、企業や地域で次代を担う人づくりに取り組むことが必要である。産学官の持てる力を結集し、未来を切り拓くために人づくりの強固な土台を作り、希望や夢を掴み取る以外に途はない。
このような覚悟のもと、平成20年度は以下の体制で、10〜20年後を見据え、夢を実現するための「人づくり立県」めざし、福井の未来を築く先見的な活動に取り組んでいきたい。
親睦や交流を通じ、会員自身の見識を高め資質向上につながるよう、魅力ある行事の企画・運営に取り組む。特に、時代が変化するスピードは速く、その変化に適切に対応できるような交流の場を設けることに取り組んでいきたい。
また、当会の活力を更に高め、同友会精神が次代に引継がれるためには、新たな会員を募ることが必要である。新規会員の獲得に向けては、我々の活動に参加したくなるような情報を発信しながら、地域での発言力と存在感を示していきたい。
(1) 例会、幹事会、講演会、セミナー等、魅力ある行事を企画立案し、会員相互の親睦と交流を強化
(2) 会員の増強
(3) 準会員の活動強化と増強
(4) 海外ビジネス視察団の派遣
(5) 国内産業視察の実施
(6) 地域経営委員会と連携して嶺南との交流活動を実施
(7) 三友会活動の支援
県内の中小企業においては、外部環境への対応戦略や日々の経営革新面で、第二次産業、特に製造業を中心に先進事例として全国レベルで認められる企業を数多く輩出している。しかし、実態は成功事例ばかりでなく、業績の二極分化が進み企業間格差がますます開きつつある事実も見逃せない。次に続く企業の成長なくして、将来的に県全体の発展には繋がらない。
そこで本年度は、県内の中小企業の中で先進事例を発掘し、同業種における相互啓発の可能性を考察する。また、全ての企業に共通の"人づくり"や経営革新に挑戦する先進事例等を会員に紹介し、日々の経営活動の一助とする。なお、恒常的な課題としてのグローバル化への対応や産学官連携の強化に関しては実践的に取り組みたい。
(1) 県内外の優良企業訪問及び紹介(特にこれまで紹介が少なかった中小規模の企業に焦点を当てる)
1. 差別化した(感動する)サービスで顧客獲得に成功している事例の研究
2. オンリーワンを目指すことにより、その技術や特殊領域で成功している事例の研究
3. CS及びESで活力ある職場を作り会社活性化に成功している事例の研究
4. ワークライフバランス等の導入による女性の活躍の場を創出している事例の研究
5. 高齢者雇用、障害者雇用での模範事例の研究
6. メンタルヘルスに関する対応事例の研究
(2) 事例研究をもとに提言への取り組み
(3) その他
1. 東アジアとの連携によるビジネスモデル構築企業の事例研究
2. 福井大学との連携強化(産学官連携本部協力会の活動支援)
3. 福井県立大学への研究支援
4. 福井工業大学、仁愛大学、福井工業高等専門学校との連携強化
福井県の人口は2030年頃には現在より約10万人減少し、73万人前後と言われている。こうした地域の支え手が減り続ける中で、幸いにも福井は歴史、文化、伝統、自然などの有数の資源と数多の優秀な人材を抱えている。このポテンシャルを秘めた大切な資産を活用し、福井の独自性を高め、地域の活力創造のために、夢と希望、生きがいのある地域づくりに取り組む。
これまで県内各地域で懇談会を重ね、地域固有の課題について意見交換しながら今後の方向性を探ってきた。行財政改革の推進、嶺南と嶺北の一体化、公共交通とインフラ整備促進、エネルギー産業の振興と原子力立県、広域観光、独自性を高めるためのブランド創出と情報発信など、今後の地域づくりに重要な課題が認識された。
こうした課題を踏まえ、夢と希望のある福井のあるべき姿を描き、産学官連携をより強化しながら福井の未来を切り拓いていきたい。
(1) 地域経営(行財政改革や道州制等)の研究
(2) 福井ブランドの研究
(3) 嶺南と嶺北が一体化するような地域づくりの研究
(4) 地域懇談会や行政・議会等との懇談会の開催
(5) 地域の課題とその方策についての提言活動
(6) 例会、幹事会等の企画
「企業づくり、地域づくりは人づくりから」を念頭に、夢のある福井の未来を築くために産学官連携による協育で人づくりに取り組んでいく。
企業や地域での人づくりの取り組み如何がこれからの地域の将来を左右し、企業や地域を支える力は人につきることを強く認識する時に来ている。我々経営者も、企業や地域でリーダーシップを発揮し次世代の人材を育成することで地域貢献していく使命を忘れてはならない。
今、特に人間力や独創力、国際化に対応できる人づくりが求められている。こうした人づくりを産学官が支援し後押しすることが必要である。そのために、我々は環境を整備しながら、産学官の結集をはかっていきたい。
(1) 産学官協育による人づくりについて研究
(2) 企業内の人づくり、特に女性の活躍についての取り組み
(3) 福井県内の教育機関との交流と連携
(4) イノベーションを創出する人材の育成
(5) 国際化に対応した人づくり
(6) 家庭、学校、大学での人間力向上教育策の研究
(7) 人づくりの提言活動
(8) 例会、幹事会等の企画
○次世代イノベーション委員会
当会の次世代層の資質向上めざし、組織横断的なプロジェクト委員会として昨年から発足した。この委員会活動を当会全体に波及させ、あらゆる面でイノベーションを巻き起こし、会の活性化に取り組んでいく。
また、当会の将来を担う若手会員を中心に、地域を担う県内若手経営者(入会候補者)、行政関係者、大学関係者をオブザーバー会員として迎えて活動に取り組んでいるが、セミナーや研究会により自己研鑽や相互啓発に努めるとともに、交流と親睦の増進により人的ネットワークの強化をはかっていきたい。
(1) 若手会員の人づくり
(2) 次世代経営者と学・官との交流と連携強化
(3) 例会、研究会、懇談会、セミナー等の実施
(4) 福井経済同友会の他の委員会との交流と連携
総会 | 毎期決算後開催 |
---|---|
例会 | 適時開催 |
特別講演会 | 適時開催 |
常任幹事会 | 毎月開催 |
幹事会 | 適時開催 |
委員会 | 適時開催 |
委員会組織 | ・交流委員会 ・企業経営委員会 ・地域経営委員会 ・人づくり委員会 <特別委員会> 次世代イノベーション委員会 |
---|
会員懇談会 | 平成20年7月頃 |
---|---|
来年を語る会 | 平成20年12月5日(金) |
懇親ゴルフ | 平成21年4月29日 (水・昭和の日) |
◎他地域との交流活動
≫第106回関西地区経済同友会会員合同懇談会(香川) 平成20年7月11日(金)・12日(土) |
≫第9回経済同友会北陸会議(金沢市) 平成20年9月26日(金) |
≫第66回西日本経済同友会大会(奈良) 平成20年10月17日(金)・18日(土) |
≫第16回経済同友会中央日本地区会議(新潟) 平成20年11月頃の開催予定 |
≫第22回全国経済同友会セミナー(北海道) 平成21年5月14日(木)・15日(金) |