難局に負けず、飛躍の準備を
~全国経済同友会セミナーの開催に向けて~
福井経済同友会
代表幹事 林 正博
代表幹事 清川 肇
代表幹事 吉田 真士
新型コロナウィルス感染症の流行が続く中、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う物価の高騰、さらには急激な円安などが重なり、2022年の日本経済は、不安と不安定の環境下で近年にない混乱と変化に見舞われた。米中対立がますます先鋭化し、西側諸国における保護主義の顕在化なども不安材料であり、2023年の日本経済、何より福井の経済界も、これまでにない緊張感を持って諸課題に対応していかなければならない。適時的確な研究を進めていきたい。平時とは言えない状況でも、SDGs、カーボンニュートラル、ウェルビーイングなど世界的トレンドの研究・対応なども待ったなしであり、当会の各委員会活動を今年も継続して進めていきたい。
先を見通しにくい中、2024年3月に迫った北陸新幹線の県内開業は、全国でも福井だけに与えられた明確な好機であり、成果を最大化するための準備に努めたい。開業直後の4月に誘致した第36回全国経済同友会セミナーの準備は、今年の最重要案件と位置づける。全国各地から約1,000人の経済人が福井に集まり、経済、社会、文化などについて議論を交わす。幸福度日本一の福井の魅力を体感してもらい、そして経済人のネットワーク、発信力で福井の存在感が大いに高まるものと期待している。新幹線の開業効果を引き上げ、福井の刺激になり、新幹線効果が持続可能なものになるよう努める。
北陸新幹線敦賀以西の早期着工については、引き続き実現に向け活動する。
今年5月に国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)が福井に開設されることも大きな関心事で、積極的に連携を深めることで県内産業の発展を後押ししていきたい。
以上